理系大学生の東南アジアの旅5
朝食を済ませ、トゥクトゥクでチケット売り場に行く。今日のお目当てはアンコール遺跡だ。まずはチケットを買う必要がある。遺跡に入るときにはチケットを見せる必要があるので見学するときは無くさないように気をつけよう。
向かう途中牛が見えた。カンボジアにおいて基本家畜は放し飼いのようだ。
チケット売り場。クレジット可だ。一日券、三日券などの種類がある。全ての遺跡を見るには数日必要だし郊外にも遺跡はあるが今回は1日しか時間がない。
基本的には小回りルート、大回りルートのどちらかで行くことになる。
僕は今回小回りルートで行った。写真の赤いラインを反時計回りに進む。
しばらく同じような、しかしそれでいて異なる遺跡を見ることになる。またかなり歩くことになるのでそこそこ覚悟した方がいい。
アンコールワット。これを古代人が作ったという事実に驚かされる。
森本一房の落書きなのかどうなのかはわからないが漢字がしばしば書いてある。
とにもかくにも、日本が鎖国をする直前にカンボジアに行ったワイルドな侍がいたのだ。
かつて日本ではアンコールワットが祇園精舎と信じられていたのだ。実際の祇園精舎はインドにある。
森本一房よ、知らぬが仏だ。
上の方にも行けるが観光客が登れる曜日は限られている。僕の時は登れなかった。
以下似たような写真が続くが許して欲しい。ただ古代遺跡なんて滅多に見れるものではない。機会があったらみんなも行って欲しい。風化や保全の問題からいつの日か見られなく日が来るかもしれない。
自然の力を思い知らされる。
この高さのものをつくる石を運ぶだけでも相当な労力だったであろう。
山の頂上にある遺跡からの夕陽が有名で多くの観光客が夕方になるとここに集まる。付近には猿が多いので荷物やスマホを取られないように注意しよう。
山を登る。地味にキツいぞ。
よく見ると向こう側にトンレサップ湖が見える。
頂上に着いた。
気球から夕陽を見ているようだ。
すまない。僕の技量ではこれが限界だった。どうでもいいが写真に写っている女の子たちがとってもキュートだ。
いかがだったろうか?魅力を伝えられる文才と写真の技術が足りなかった気がする。それでも、この国はすごい。遺跡を歩くと時の流れや歴史の重さを直に感じることができる。その一方で遺跡周辺にはストラップや服などの土産品を買わせようとする人たちが多い。子供も働いている。遺跡を訪れる人たちの多くはそれらを買うことはないし、遺跡の入場料は遺跡の保全や当局の人の給料になる。楽しい国ではあるがそこには貧富の差があり、人を救うはずの仏教が貧富の差を作っているのだ。なんと皮肉なことだろうか!この国の明るい部分、暗い部分含めて目に焼き付けて自分の人生の糧にしたいと思う。