教員を目指した僕は現実を見た!!
過去に僕は教員を目指したことがある。高校の先生や予備校の先生を見て、自分自身が生徒たちを導いていくということにぼんやりとした憧れを抱いていた。そこで僕は大学に入ってから追加でお金を払い教職課程を申し込んだ。だか現実を見ることになる。もちろん教育関係者を否定しているわけではないから誤解しないでほしい。
教職課程とはなんぞや?
一応説明しておくと、教師になるために必要な勉強をすることだ。例えば、そもそも教えるとはどういうことか、子供の発達を勉強し、その年齢に適した教育をするにはどうしたら良いか、教師が持つべき道徳、授業のやり方などなどだ。他にも実際に学校に行く教育実習もある。そして教員免許を持つために試験を受け、学校の面接を受けて、晴れて教員となることができる。
面接でみた教育者の本性
さてさて、僕は塾講師をやろうと思ったのだ。実際に教えてみないことには自分に合っているかどうかもわからないと思ったからだ。そこで近くにあった明光義塾、ITTO個別指導学院の二つを受けてみた。駅で数駅だけ離れているくらいだったのでアクセスもしやすかった。
明光義塾はいざ面接に行ったら僕に合う日程や教科がなくて不合格だった。これはまだしょうがない。
問題はITTO個別指導学院の面接だった。
僕はスーツ姿に履歴書を引っ提げて面接に向かった。
面接の相手はイラストのような若いスーツ姿の男性だった。一見すると礼儀正しい人で、話しやすそうな雰囲気があった。しかしいざ面接が始まると奴は本性を表すことになる。
正直金さえ入れば良いのよ
奴は僕の履歴書を見るなり難癖をつけ始めた。
「教職取ってるから?だから塾で教えてみたい?
なんかさぁ動機弱くない?本当のこと言いなよ。」
絶句である。動機としては十分だろう。夢のために経験もでき、そしてお金も貰えるのだ。何が悪い。
さらに奴の蛮行は続く。面接している仕切りの向こうには小学生が自習をしていたらしい。が、
「正直ここの奴ら馬鹿だからさ、話しさえ出来れば十分なんだよね。あ、この壁の向こうのやつだけ頭いいかな。他は馬鹿なんだよ笑笑」
「塾ってさぁ、頭いい一部の奴が結果出してくれんのね。その下のやつは馬鹿だからさ、金さえ持ってきてくれればいいの笑笑。最近ここの教室生徒あんまいないんだよね。マジで困るんだよ。」
この時点で僕の不快度はMAXに近かった。さらにやつは言う。
「時給はさぁ、正直低いんだよね。少なくとも一年はまともに貰えないからね笑、当たり前じゃん笑」
「あれ?君これしか入れないのぉ?そんなん金貰えるわけないじゃん。え?いや生徒と話すだけで良いんだから十分じゃん笑」
とても不快だった。僕の考えが甘かったようだ。
結局面接は僕があからさまに不快な態度を見せ続けたので打ち切りに近い状態で終わった。そのくせ偉そうに塾講師をさせてほしいなら後でメールしろと言ってきた。もちろんメールはしなかった。
つまり奴が欲しかったのは、生徒の相手をしてくれる奴隷、金を持ってくる生徒、結果を出してくれる生徒だけだったのだ。奴にとって生徒はただの金づるだったのだ。
僕は何も知らない、ほんの少し年下の生徒たちをそんな目で見ることは出来なかった。。。
現実に教師は聖職者じゃない
僕が面接に行ったITTOがダメだったのだろうか?いや、そもそも塾は営利企業だ。教育を大事にしているというのはあくまで建前であって、ようは金さえ入ってくれば十分なのだ。
そして、学校の教職課程でも教師に必要なのは学力よりもコミュニケーション能力だと言われた。頭良い子は結局塾とか行くから、だそう。
そりゃそうだ。学校の教員も結局は食うために働いているのだ。塾なんかよりはマシかもしれないが、結局は金である。それに、自分の学校の先生を思い返してみると全く聖職者とは言えない連中だった。
気に食わない生徒は成績悪くする、怒鳴りつける。理不尽なルールを押し付ける、教員同士のいじめ、などなど聖人のカケラもなかった。
結局僕は教職課程を辞め、塾講師のバイトを考えることすらやめた。僕は教師に対してドラマや映画のような幻想を抱いていた子供だったのだ。
もちろん教育に携わる人を否定しているわけではないし、それでお金をもらう事を否定しているわけでもない。ただ、教えるということに夢を抱いていた僕が悪かったのだ。。
だけどこれを読んでいる人は、お願いできる立場ではないが、教育というものにちゃんとした志を持ってほしい。